おすすめ度★★★☆☆
読んで満足したし、部分的には面白いけど、全体的にはなんだかおもしろくない。突っ込みどころは多かった。
うーん第20作となるともう本人作ではないですね。お年だったからかな。プロダクションとしてチーム藤子の作品なんですね。
チーム制作だったら、ねぎま!の赤松健先生みたいにより面白くなるもんじゃないのかなぁ?なのに、藤子・F・不二雄先生自身が描いてた時までの作品のほうが面白い。
ジブリみたい。なんだかんだ宮崎駿がやったほうが良い作品になっちゃう…てやつ。
クリスタルスカル
太陽王というタイトルからわかるとおり、今回はマヤのアステカ文明が舞台です。
クリスタルスカルは鉄板だよね~❤
どーん。これは大英博物館の水晶製頭蓋骨です!!
解説によると
「アステカのものだと思われていたが、最近の研究によると19世紀後半のヨーロッパ製ということが明らかになった」と書いてあります。
ブリティッシュ・ミュージアム所蔵のこの一体がそうなのか、”アステカのクリスタルスカル”全般がそうだったのかわからないですが。。
crystal skullといえば、インディアナ・ジョーンズのクリスタルスカルの王国って感じですが。大人になってからはインディー・ジョーンズシリーズを観ると女性の扱いひどくね?というのが目についてしまって楽しめなかったです。
新世紀エヴァンゲリオンも中学生の時に見ると(リアルタイムじゃないけど)滅茶苦茶面白く感じたのに、20代で見るとシンジ君のうじうじ具合に全然共感できなくなっていた。
悩んでないで取りあえず動けよ!と突っ込んでしまうふつうの大人になってしまいました。
その時の自分にマッチするか否かってありますよね。
高校生の時、学校図書館にしかラノベないし!とファンタジー小説ばっか読んでて、
就職した後に、大きい図書館だとライトノベルも借りられるんだと知って、じゃあ学生時代無理して読まずに勉強してたら良かったと思ったけど、
30過ぎた今になると、やはり若い時にライトノベルは読んで良かったのだと思う。今読んだら楽しめないかも。。。
時代を感じる
白雪姫の7人の小人の歌ですね、
「ハイホー、ハイホー、しーごーとがっ好きー♪」のドラえもんバージョンです。
この「仕事が好き」という歌詞なんですが、
今のディズニーアニメ訳では変わってるんですって。仕事が好きとかおかしいって。
It’s home from work we goが元の歌詞なんですが
確かに仕事が好きとは言ってないですね。
英語の歌詞を日本語訳するときはかなり端折らないと音譜に収まりませんから仕方ないのですが、チョット意訳し過ぎましたね。
でも、誤訳とは言えないと思うんです。白雪姫のディズニーアニメ版が日本に輸入された頃は1950年。
1954年から19年間にわたる高度経済成長期の直前であり、戦後でもあります。時代はまさに、働いて復興しよう!というモードだったでしょう。
そんな時代背景だと、「仕事が好き」は誤訳ではなかったと思うんです。時代に沿った意訳だったと。
ところがそれから70年近い年月が経ち(ひょんえええ^^;)、
日本はバブル崩壊後の失われた時代が続き(ロスジェネ)、世界はリーマンショックを経験しました。
今や労働とは報われない地獄のような地位になりました。私が小さかった頃(バブル崩壊後まもなく)はまだ「仕事とは人間を磨き、人間性を高めてくれる経験」と教えられていましたが…
ディズニージャパンがいつ歌詞の日本語訳を現代verに変えたのかはわからなかったのですが(知恵袋によると2013年には既に変わってたみたい。のび太の太陽王伝説は2000年に描かれたので、2001年~2012年の間に変更されたのだろう。私的には2008年のリーマンショック後に変えられたんじゃないかなと思う)、
時代読めてますね~。すごい!それともネットで社畜すぎる歌詞と批判を受けた後に変わったのかな。
ともかく、現在は「仕事が好き♪」から
「ハイホー♪ みんなで楽しくほがらかに 声をそろえ うたおう」になってるらしいです。
なんかパンチはなくなったような気がするけど…(爆)無難になりましたねぇ。
のび太とそっくりなアステカの王子さまが入れ替わります。
ウケた箇所
のび太のフリをして現代日本を視察するティオ王子ですがママにはかないませんw
コンサート衣装のジャイアンは部族民w
芸人の様に白目をむいて倒れるのび太たち。しずちゃんまで!(笑)
古代アステカでは武人としての才能を発揮するジャイアン。
大長編ドラえもんのいつもの流れ
ひょんな事故から異次元とつながる→最後に異空間への扉は消えてしまってさよなら
というのが大長編のテッパンの流れのようです。
のび太の宇宙開拓史と全く一緒だね。
好きな箇所
お~。のび太くん(じゃなくて顔がそっくりなアステカ王だけど)のキスシーンが見れるとは感無量?
けど読んでて終始、
ダメ顔ののび太にそっくりな王子(作中で王位継承し太陽王になる)ってそれ王子としてアカンやろと突っ込んでしまった。
王子が「どうすれば王族として威厳を保てるのか…」と悩むのですが、それ顔や!外見や!と思ってしまった(笑)
あと太陽王ってったら、おフランスのルイ14世の気がして…。
アステカの太陽神からとったんだろうけど、どーしてもロング巻き毛と男子タイツのイメージがちらいつてしまってな。。「太陽王伝説」じゃなくて「太陽の神子」ぐらいでよかったんじゃないかなぁ。
コメント