ヤノマミ 国分拓(ひろむ)

★★★★★
“産まれたての子はまだ人間じゃなくて精霊だから、人間として育てるか、精霊として天に返す(=殺す)か産んだ母に権利がある”という文化がネットで戦慄な話題となってて読んだのですが、その、少女が自分には育てられないと判断して赤子の首を折って始末するシーンは少しだけで、私には他の箇所のほうが印象に残りました。

赤道直下では朝6時きっかりに日は昇り夕方6時に日は沈む
イゾラド=隔絶された人々
どんな言語でも侮蔑の言葉五感が禍々しいので”ナブ”というヤノマミみ以外の人間あるいは人間以下のものを指す言葉だけは聞き取ることができた。差別される方は直感的にわかるものなのだ。

色んな小説を持っていったけど、頭に入らなかった)リチャードブローティガンの非現実な物語はするすると頭に入ってきた

モテ男には勧められた杯を断ってはならない義務が→一番の男は10 L 近くは飲んだ

作物の数だけ祭りがある。バナナパパイヤタロイモサトウキビ、ラシャの祭り

破瓜期が来ると女は結婚できるとされていた。11歳から13歳で初潮を迎えるようだったが実際に結婚するのは16歳から18歳が多かった。
70%近くの夫婦がワトリキ内での結婚だった。 7代ファミリーからなるワトリキでは7パターンの顔しかなかった。親子や兄弟は一卵性双生児のようにとても似ているが一人一人の個性はとても際立っていた。

同じ名前を付けない決まりなので死者の名前を語ることもタブーなので、すぐに名前は足りなくなる。菅井カメラマンの一人息子の名前は健くんというのだが意味はコヒップ(勇気)だと答えたところ彼らは気に入りある男の長男の名前はその日からタケルになった。

※スペイン語でコホーネが勇気のようHe’s got some’cojones’ 24シーズン3の20話26分より

ホトカラとは死後に精霊となった人間が第二の生を送る場所。略してしまえば天空とか宇宙という意味なのだろう。
シャボリ・バタは精霊を探すために月にも星にも太陽にも行くことがある。

めっちゃスピリチュアルや…。比喩的表現ではなくて対体離脱?

マトリキには年子がいない。出産間隔はどの家族も三年以上空いている。

年子がいない理由は…💀口減らしです。避妊具が無いので毎年妊娠するわけだけど、育てられる分だけの新しい人間を増やすだけなので。生かすかどうか決める権利は母親にあり、部族や夫からの強制は無いので、それでも育てたいなら可能ではある。でも空気読むから年子無しになるのか。。。

ワトリキ=風の地

ナウシカかっ?

ヤノマミにとって黒は葬送と戦争のシンボルカラー

 

レヴィ=ストロース悲しき熱帯 18世紀に書かれたというサレジオ派の連絡文書「先住民を教化するためにはまず彼らの家を変えることだ。家は彼らの伝統や信仰と一体となっている。家を壊せば信仰は失われ伝道がやりやすくなる。」

これは新しい視点でした。家=伝統ということは、3Dプリンターハウス(100万円で家建てられるとか)が十数年後に普及したら、今とはまた違う文化に日本もなったりして?ワクワク 新築費用3000万円の呪いから解放されたら確かに人生計画変えられるもんね。

コロンブス以前新大陸には1000万から5000万人の先住民がいたと推測されているがほとんどは文明川がもたらした病原菌によって死んだ。ブラジルでは300か500万人の先住民がいたとされるが1990年には20万人となっていた。500年で人口の93から95%が失われた。現在ブラジルの先住民のほとんどは Amazon などの内陸部のみで暮らしているが、これは真っ先に文明と接触した沿岸部の先住民が絶滅したからにほかならない。

→これ、別の本で、ゲド戦記のル・グウィンのお母さんやったかなの人類学者の本で同じ件読んだなぁ。イヌイットは白人が持ち込んだ風邪で死に、ネイティブアメリカンのある部族の最後の生き残りで、街で白人と仲良く暮らした男も数年で肺炎に感染して死んでしまったという。

少し前まで先住民に塩はなかった。必要な塩分は果実からとるか、ハンモックから放尿して乾いたものを塩代わりにしていた。

おしっこを乾燥させて塩に…確かに汗と同じだし。。。

ふるさとや赤とんぼを歌ったが、関心を最も引いたのは島唄だった。同じモンゴロイドだ。日本の歌ではなく沖縄の歌に何かを感じた。辺境にこそ文化の本質が残るという言葉を思い出した

ブラジルでも島唄大ヒットしましたしね。

文明化した先住民がたどるお決まりのコース。80%が物乞いで生計を立て、女たちは派手な化粧して路上に立つ。マリファナが蔓延し、なぜか若年層の自殺が増える

ヤノマミは直射日光が苦手だ。アマゾンの中は意外に涼しいからだ。分厚い足の裏も暑さには慣れていないようで道路を歩くのがつらかったようだ。

偉大なシャーマンである長老がハンモックから起き上がり天に向かって叫びだした。何と言ってるのかその場ではわからなかった/日本に帰ってその部分を記録したテープの翻訳が上がった時僕は震えた「私の精霊がいなくなってしまった!私の精霊が死んでしまった!」

アニメか小説で見たデジャヴが。「私の精霊が死んでしまった!」ってインディアンの儀式で山の上に籠る修業で、できるだけお腹には食べ物を入れずに行く…お腹いっぱいだと精霊の声は聞けないっていうのが…どの本だったかな、スピリチュアル・ウォーカーだったかな…

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