ソーラーパネルをベランダに1枚設置してみたいものだなぁと節電本を読み漁っているのですが、その中で木村俊雄さんの本が良くて。
ん…キムラ・トシオさんって字面に見覚えあるな…学者さんだっけ……ってアーーっ原発のーー!!
3年前、原発・放射能について調べていた時によく目にした名前でした。元東電のプラントエンジニアで、福島の事故の何年も前には東京電力に失望して退職済で、「もし津波がきたら炉心融解してしまう」と警鐘されていた方でした。
…フクイチについては、1人を除いて誰にも苦笑されるだけだし(放射脳って)、家族には「もう言うな!」って怒られるし、見合い相手にはドン引きされーの(当たり前ですな)で、唯一その件について話が通じた友人とは「気にするの、疲れたよね…」って話してたものでした。。。そんな感じで、私にできることないし、勉強しても時間食うだけでお金にもならず、キチガイ(扱いに)になるだけだし…と諦めて遠ざかっていたのですが…。やはり”生活”について考えていくと原発問題は避けられないのかぁぁー、、。。
東電学園?
おっと前書が長くなってしまった。その「電気がなくても、人は死なない。」という本で木村さんの経歴で「東電学園出身」って出てくるんですよね。東電に勤める人って、大学・大学院出or高専、工業高校出身者だと思っていたので、東電直下の学校があったなんて初めて知りました。
wikiとyoutubeの過去TV映像によると、中学卒業後に入って、専門教育を受けるのだそう。敷地に鉄塔があって、電気工事の訓練したり…。木村さんはその中でも原発科?だったみたい。東大の教授陣による授業が…とかを見てると、自衛隊の少年工科学校と一緒やーん!!と思い出しました。
今は陸自にしか残ってないのですが、昔は海上・航空自衛隊のそれぞれにも、中学卒業後すぐに入隊し、幹部ではない、中堅核の軍人曹を育成するシステム――『自衛隊生徒』がありましてな…。もちろん無料で、4年制で、お小遣い程度だけど給料が貰えて、一応高卒資格も取れるというもの。いた人によると「高校の勉強なんてまったくなかったけどね💀」とのことでしたが…。今は廃止になってしまったので、海自で現役で残ってる人は30才以上だけかな?
出身者の中で有名人には、北斗の拳の武論尊さんがいます。
その『生徒』出身の人々と、インタビューで喋る木村さんの、映像から受ける印象がかぶりましてな…。自衛隊生徒出身の人は、中卒で働くという選択をするのですから、やはりというかなんというか、複雑な家庭or親とうまく行ってない人か多くて。木村さんも母子家庭出身。
…そういう育ちの人ならではの「厭世観」感にデジャビュがありましてな…。木村さんは東電にほとほと失望したからそういう雰囲気なのかなとも思えるのですが、元々そういう感じの雰囲気なんじゃないかなとも思う。。。
文章のイメージがすごく良かったので、喋る木村俊雄さんの、癖だと思うんですが「呆れ笑い」を頻繁に浮かべてしまわはりながら喋るとこがすごく惜しいなぁ…と悔しく思ったんですよね><
あと、ネットには文章たくさん出回ってるけど、商業出版の本は一冊しかないんですね。お忙しいのか、それても「伝えたいことはこの一冊で書いた」ということなのか…?
1人の人が何冊も本書いても、要約したら同じテーマになってしまうんですけど、でもそれでも、数冊あって、それが読めるって意義あるんです。難易度を上げたバージョンとか、絵本にしてみるとかで、他にも何冊か出してほしいなぁ…。
木村俊雄さんについて・参考サイト


何故、中卒で教え込むのか
軍隊に電機業界ーー。一応、「家庭環境による教育格差是正」とか「誰にでも教育の機会を」という名目があるみたいですが、新卒採用も同じなんですけど、「何も知らない若者の方が染められるから扱いやすいから」ですよね。自衛隊は軍という特殊環境だから、まぁわかる。社会常識を身に付けてしまう前に入れなければ、100%トップダウンの軍隊には馴染めなくなってしまう。でも、電機業界にそれ必要なんか?今はないけどさ…。
「上から言われたものを疑問もたずに、やる」という人材が必要とされていたから、それを養成するために「東電学園」は設立されたのではないか。15歳の内に空気を叩き込んでしまうのである。東電学園出身者の人ってたくさんいるはずだし、半数は東電を去るみたいですが、表立って意見を言ってる人が木村俊雄さんしかいない(探したらいらっしゃるのかな?私は知りません)ってのは……やっぱそうなんじゃないかと…。
コメント